無双系異世界転生への一つのアンチテーゼ

この作品には現代?から転生、あるいは転移してきたと思われるキャラクターが登場します。

彼は常人を遥かに超える力を持ち、地域の脅威になる程の存在を倒す事が出来ます。
ともすれば簡単に英雄になれそうですが、彼は全く活躍する事が出来ません。

それは彼が世界の常識を知らないからです。

現実でも往々としてそうである様に、
土地の慣習や文化を知らずに力を行使する者は礼儀知らずとされ、
時には秩序を壊す者として厄介者扱いされます。

この作品はその様な昨今溢れる安易なご都合主義の転生・転移系への一つの教訓です。

転生系の小説を書きたいと思っている人ほどこの作品を読むべきだと考えます。

そして、転生系が嫌いな人も読んでみてください。
きっと、あなたが転生系を嫌う点が解消された作品です。

その他のおすすめレビュー

オノヒロさんの他のおすすめレビュー70

OSZAR »