読んでいて元気で前向きな気持ちになれました。
本作の主人公である小学生の茉莉ちゃんは、「妖精が主人公の本」を読み、その物語の主人公のようになりたいと考える。
そしてその行動を真似るように、「どんな時でも笑顔で乗り切る」などをやってのける。
物語の登場人物の姿を見て、自分も強くなれたり優しくなれたりする。
この感じ、とってもわかる気がします。そして、とっても素晴らしいなあ、と感じました。
茉莉ちゃんは心が強く、同じクラスにいる颯くんからは「ヒーロー」のように感じられている女の子。
でも、ただ単純に強いわけじゃない。「強くあろう」としているからこそ強い。
一生懸命頑張っている。茉莉ちゃん。そんな茉莉ちゃんの心の内面を見ていくことで、ポカポカと心があたたかくなります。
やっぱり物語の力って偉大だな、としみじみと思い出させられる一作でした。