おまえらも将来、ステップワゴンとディズニーソングになるんだぞ。
独身でもステップワゴンは好きだが、要点はそこではない。
可愛盛りの女の子、
お姉ちゃんは妹の面倒をよく見てくれ、母は無邪気な父を支える。
父は……夢を語るだけ?
妻が母になることに、どこか否定的な空気もあるだろうが
家族としてはそれで正解、だと思う。
子どもの一言に、ひと仕草に、
成長を感じ、時を感じ
そんなこの子達に自分は何をしてやれるだろうか
などと考える必要すらないのかもしれない。
この頃の子供は、そこにいるだけで親にとっては幸せであろう。
物語は、子どもと蛍を見に行く。ただそれだけ。
しかしそこには、重ねた時間と家族の普遍性が静かに提示されている。
物語に思いを馳せても良い。
そして、自分に重ねて生を実感するもいいだろう。