男女比1:1000の貞操逆転異世界に転生できるらしいのでキャラメイクなんかに使えるポイントを決めるイベントをモテたいがために死ぬ程やり直したら女神様に嫌われたけど異世界はさらにエグすぎる修羅場だった件
佐松奈琴
第1章 転生の初期設定は女神様との大攻防戦!
第1話 モテるための名前と容姿設定!
『・・・・・・また、初めから? 正気ですか? あなた?』
「はい! もちろんです! だって男女比1:1000の貞操逆転異世界に転生できるんですよね? じゃあ、転生の初期設定、完璧に仕上げてモテまくりたいじゃないですか!」
『いや、だから、説明聞いてました? あなた? 男女比1:1000の貞操逆転異世界ですから男なだけでモテるって言いましたよね、わたくし!』
「はい! ・・・・・・でも、俺、前世ではまったく女の人にモテてこなかったから男なだけでモテるって言われても正直信じられないんですよ! 現に女神様には全然モテてないじゃないですか、俺!」
『ここは男女比1:1000の貞操逆転異世界ではありませんので』
「そうですね! でも、たとえ1:1000でも男が俺以外1人もいないってわけじゃないんですよね?」
『そうですね』
「ですよね! だったら他の男と好きな女の人が被っちゃったらやっばりその女の人はより魅力的な男の方を選びますよね? そんな時に泣かなくてもいいように転生する新たな自分を完璧に仕上げたいんですよ、俺は! ・・・・・・それに何度でもやり直せると最初におっしゃったのは女神様じゃないですか? まさか、天下の女神様が嘘などお吐きにならないですよね?」
『・・・・・・わかりました。それでは、転生の設定をまた初めからやり直しましょう』
「ありがとうございます! 女神様!」
声だけのその女神様にすでに思いっきり嫌われているのはわかっていたが、せっかくこんな大チャンスが到来したのだから初期設定で妥協だけはしなくなかった。
『では、あなたの設定に使えるポイントを決めますので、よきところでストップのコールをお願いします』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ストップ!」
『はい。あなたの獲得ポイントは・・・・・・えっ? ええっ? 10000ポイントですってっ? 10000ポイント? そんな馬鹿な? 理論上は確かに10000ポイントを獲得するチャンスはあるのですが・・・・・・まさか・・・・・・そんな・・・・・・』
俺は初期設定を途中まで進めてはまたこの最初のポイント決めのイベントに戻るということをかれこれ数千回繰り返してきたのだが、今までの最高は850ポイントだったのだ。
だから女神様が驚くのも無理はない。
「やった! 粘りに粘った甲斐があった! 10000ポイントあればキャラメイクとかの初期設定の選択肢どれでも選びたい放題ですよね!」
『まあ、そうですね。・・・・・・いや、でも、これでやっとこの地獄から解放される! まさか10000ポイントを手放す馬鹿はいないだろうし・・・・・・』
「女神様、全部聞こえちゃってますよ!」
『ああっ! わたくしとしたことが・・・・・・申し訳ありません。忘れてください。・・・・・・では、まずはあなたの名前を設定しましょう。中空に選択肢を表示しますので選択する番号を言ってください。選択肢の総入れ替えは設定全体で一度しかできません。もしこの一度の権利を使わない場合は、設定の最後に秘密のボーナスアイテムを受け取ることができます』
①レオ・サンチェス(男性受けがいい)1p
②アンドリュー・ペターソン(子ども受けがいい)10p
③グレゴリー・ヒューズ(異種族受けがいい)20p
④セシル・クーパー(女性受けがいい)30p
⑤ウォーレン・シモンズ(子ども、男女、異種族にめちゃくちゃ受けがいい)100p
うーん。正直、どれもピンとこないんだけど、ここでたった一度の選択肢の総入れ替えを使っちゃうのは違うよなぁ。秘密のボーナスアイテムもやっぱり気になるし!
今までの数千回の中でもっとお気に入りの名前があったんだけど。
ええい! だんだんしっくりきて良くなってくるもんだろ、名前なんて!
それに女性にめちゃくちゃ受けがいいんだから間違いないだろ!
「⑤でお願いします!」
『⑤のウォーレン・シモンズですね。では、名前が決定しましたので、次は容姿設定です。やはり中空に選択肢を表示しますので選択する番号を言ってください。最初は髪色の設定です』
①黒髪 (男性受けがいい)1p
②金髪 (子ども受けがいい)10p
③赤髪(異種族受けがいい) 20p
④青髪(女性受けがいい)30p
⑤銀髪 (子ども、男女、異種族にめちゃくちゃ受けがいい)100p
これまでで最高の850ポイントの時でも序盤で連続100pはさすがにキツかったけど、10000ポイントあるんだからここはもちろん・・・・・・。
「⑤でお願いします!」
「はい。⑤の銀髪ですね。では、次は髪型の設定です」
①丸坊主(男性受けがいい)1p
②ツンツンベリーショート(子ども受けがいい)10p
③マッシュヘア(異種族受けがいい)20p
④肩までのワンレンロングヘア(女性受けがいい)30p
⑤前髪ちょい長めのショートヘア(子ども、男女、異種族にめちゃくちゃ受けがいい)100p
ここもやっぱり・・・・・・。
「⑤でお願いします!」
「⑤の前髪ちょい長めのショートヘアですね。では、続いて顔面(15歳時点)の設定です」
①ゴツゴツ顔(男性受けがいい)1p
②優しい顔(子ども受けがいい)10p
③糸目顔(異種族受けがいい)20p
④清潔感のある塩顔(女性受けがいい)50p
⑤気品溢れる完全無欠の美少年顔(子ども、男女、異種族にめちゃくちゃ受けがいい)150p
15歳時点?
なんで15歳なんだ?
まあ、それくらいで顔が一旦完成するってことか?
正直、糸目顔もちょっと惹かれるけど、ここは・・・・・・。
「⑤でお願いします!」
『⑤の気品溢れる完全無欠の美少年顔ですね。では、今度は体格設定(15歳時点)です』
①195cmの高身長タイプ(男性受けがいい)1p
②150cmの低身長タイプ(子ども受けがいい)10p
③165cm100kgの重量級タイプ(異種族受けがいい)20p
④185cmのちょい痩せタイプ(女性受けがいい)50p
⑤177cmのやや筋肉質、手足ちょい長めタイプ(子ども、男女、異種族にめちゃくちゃ受けがいい)100p
これも15歳時点!
うーん。185cmも憧れるけど、15歳でそれってことはまだ伸びる可能性もあるってことだよな。
だったら、将来うまくいけば180ちょいくらいで落ち着きそうな・・・・・・。
「⑤でお願いします!」
「はい。⑤の177cmのやや筋肉質、手足ちょい長めタイプですね。では、次は瞳の色の設定です」
①黒色(男性受けがいい)1p
②茶色(子ども受けがいい)10p
③紫色(異種族受けがいい)50p
④
⑤紫色と金色のオッドアイ(子ども、男女、異種族にめちゃくちゃ受けがいい)150p
これは・・・・・・自分受けだけ考えれば普通に碧眼でいいような? いや、でも紫も毎回ちょっと惹かれるんだよなぁ。オッドアイって選択肢は初めてだけど、さすがにオッドアイは・・・・・・。でも、ここまで来たら自分の受けよりもモテ重視で・・・・・・。
「⑤でお願いします!」
『⑤の紫色と金色のオッドアイですね。・・・・・・では、これで容姿設定がすべて終了したので、これがやり直せる最後のチャンスです。・・・・・・最初からやり直しますか?』
女神様の声がわずかに震えているのがわかる。
そりゃそうだよな。
ここで、やり直しますを気が遠くなるほど繰り返されてきたんだから震えちゃうよね、声!
でも、それもこれで終わりだよ、女神様!
すべて女性にめちゃくちゃ受けがいい⑤を選んだんだから完璧だろう!
「いいえ、次に進みます!」
『キャーッ! ・・・・・・失礼! ・・・・・・では続いて、能力設定に入っていきますね』
叫んじゃうよね、やっぱり!
いや、それより、ついに能力設定!
でも、なんだかんだでモテに極振りしたら、名前と容姿設定に700pもポイント散財しちまったぜ!
でも、俺にはまだ9300ポイントも残ってるんだよなぁ!
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